398:靴弁当

朝、家を出ると雨が降っていた。 空を見上げると街頭の灯りに雨粒が見えない。 そうでもないから傘はいらないかと思ったら思ったより降っていた。 折り畳み傘を慌てて鞄から取り出した。 フードを被って傘をささない人を2人ほど見かけた。 駅に着くと傘はビショビショだった。 彼らはジャンパーがビショビショでも駅に着けば乾燥しているから直ぐに乾くと想定しているのだろう。 俺はハンチングを被ってい…

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