610:山弁当

山は過ぎた。 セイカノートを失って20年が経った。 魂は眠りにつこうとしている。 静かに眼を閉じる。 バンダイに押し付けられたサンスター文具には悪いけど もう、セイカレーベルを名乗るのは止めた方が良い。 魂は眠りにつき どんなに強いキャラクターをもってしても商品は倉庫から微動だにしない。 封印をする。 呪われた濵田家の怨念ではない。 心からユーザーを思い 世界を目指そうとし…

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609:センターライン弁当

今、センターラインの事で頭が一杯だ。 明星大学体育会ワンダーフォーゲル部時代に記録係をやった時 A6エースメモの真ん中に縦線を引き片方に分岐の絵を描き、もう片方にそこまでの時間を記し、行く方向を書いた。 それまでは全部文章で書いていたので読み返す手間や読み手の感じ方にズレが生じ とても記録とは言い難かった。 この方法は同じ記録係りだった守屋と渡辺が直ぐに賛同して 先輩に説明すると直ぐ…

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608:無弁当

ぼお~っとして何も無い。 こんな状態が続く。 しばらくしてリセットされる。 いつの間にかリセットされている。 毎日、そんな日々を送っているうちに自分のやるべき道を失っている。 でも、このままで良い。 偉くなると家族と一緒にいられる時間が無くなる。 お酒を飲む機会が増えると帰って寝るだけになる。 一家団欒の時間を大切にする。 仕事の事は考えなくて良い。 妻のパート先での愚痴を聞…

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